皆さんは現在、日本でアコースティックピアノを製造している会社はどのくらいあると思いますか？
答えは、片手で数える程度です。
かつては日本にも多くのピアノメーカーが存在しましたが、様々な理由により倒産や廃業で消えていきました。

そんな中、たった一人でピアノを製造している職人の方と出会ったのは、今から約3年前。
ちょうど私が勤めていた会社がメーカーとの販売契約が終了したことで営業部がなくなり、ただの人になったタイミングでした。
たまたまネットを閲覧していた時、今まで見たことのない木工作業や組み立てをおこなっている動画（ブログ）を観て衝撃を受けました。
「まだ、こんなことをやっている職人がいるなんて・・・」
現在ではピアノづくりも機械化が進み、人の作業もロボットに置き換わったりオートメーション化したりと職人がつくるイメージは過去の話だと思っていました。
そのあとも自然とその作業動画に引き込まれてしまい、気付いたら連絡を取っていました（笑）

そして、実際に静岡の工場でお会いした瞬間、すぐにその空間が好きになりました。
あちこちに散らばるピアノの部品や塗料、大中小様々に加工された木材、そして新たに製造しているピアノ。
「本当にここでピアノを製造しているのか・・・」と日本国内ではじめて入るピアノ工場に興奮しっぱなしでした。

しかし、謎だったのが、
「どのようにしてピアノの響板や鉄骨フレームと言った重要部品を調達することができたのか？」
「またなぜ、この時代にピアノづくりを始めようと思ったのか？」
その答えはとてもシンプルで、ピアノ職人の方の人生と深く関係していました。
次回は、私が魅せられたピアノ職人の方が歩んできたヒストリーを交えながら、ピアノづくりの課題を解決した経緯もお伝えしたいと思います。

カルペディエムでは情熱と信念を持ってピアノづくりに邁進する職人を応援しています！
本日もブログをご一読いただき、ありがとうございました。

ピアノカウンセラー　カルペディエム
山下達也

本日ご紹介したピアノメーカー様
ピアノ技研工業有限会社

当サイト内の文章・画像等の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。