Blogsブログ

Blogsブログ

-情熱を持ってピアノを作る職人の話 その3-

Blogs

前回のブログでは、ピアノ技研工業の西尾治朗さんをご紹介しました。

今回は、新たなピアノづくりに必要な存在について述べたいと思います。
結論から言うと、良いピアノづくりにはピアノを熟知したピアノ調律師の存在が必要不可欠だと断言できます。

ピアノづくりの現場は設計や製造がメインとなり、どうしてもお客様や演奏家との間に距離が生まれてしまいます。
しかし、そうした製造と現場(お客様)の間に位置して、お客様や演奏家の要望を聞きピアノをより良くする調律師の存在は、ピアノづくりでも欠かせないものと言えます。
例えばヤマハの場合では、1960年代本格的なコンサートグランドを設計する際にイタリアの名調律師タローネの師事を仰ぎ、研究開発の現場でその知見や経験が大いに活かされました。
また、演奏家の声をよりピアノづくりに反映させるため、その時期からヤマハは自社でのピアノ調律師の育成やヨーロッパのコンサート現場に調律師を派遣して、優秀な調律師の確保に努めました。
その結果、ミケランジェリやリヒテルといった当時世界最高峰のピアニストから絶大な信頼を集めた調律師の村上輝久氏を輩出して、それがヤマハのピアノづくりの現場でも大いに役立ちました。
これはヤマハに限らず、カワイピアノやスタインウェイピアノも同様の活動をおこなっています。

ピアノ技研工業の新たなピアノもコンサートの最前線で仕事をしていた調律師の方が、たくさんの素晴らしいアドバイスをおこなっていたそうなので、
完成したピアノを拝見するのがとても楽しみです!

ピアノカルペディエムでは、新たな情熱を傾けてピアノづくりをおこなう職人やそうして出来上がったピアノをこれからも積極的に応援して参ります。
ここまでご一読いただき、誠にありがとうございました。

ピアノカルペディエム
山下 達也

当サイト内の文章・画像等の無断転載及び複製等の行為はご遠慮ください。

PAGE TOP

スタインウェイ&ボストンピアノの購入・メンテナンス・修理、新たな国産ピアノ購入のご相談は当社へ スタインウェイ&ボストンピアノの購入・メンテナンス・修理、新たな国産ピアノ購入のご相談は当社へ スタインウェイ&ボストンピアノの購入・メンテナンス・修理、新たな国産ピアノ購入のご相談は当社へ スタインウェイ&ボストンピアノの購入・メンテナンス・修理、新たな国産ピアノ購入のご相談は当社へ